廣田佳也さん元中京大学文化会執行部役員  芸文委員長(1980年 商学部卒)

「第1回芸文系クラブ発表会」のパンフレットを手に笑顔の廣田さん

 1年生の時、友人に誘われ司会放送部に入部した。4年生のときには、文化会執行部役員として第24代芸文委員長を務めている。

 最も思い出に残っているのは、「第1回芸文系クラブ発表会」を開催したこと。発表会のときに出席者に配布したパンフレットを今回寄贈した。

 廣田さんは、3年生の秋に4年生の文化会執行部員に「体育会では公開演技をやっているが、芸文系クラブで何か企画ができないか考えてほしい」と言われ、芸文系クラブ発表会の企画を考えた。翌4月から準備を始め、10月の開催まで半年かかった。会場は、名古屋市民会館(現・日本特殊陶業市民会館)。一般の利用希望者が多く、くじ引きで会場の使用が決まったときはとても嬉しかったという。

 初めての開催のため、各クラブも手探りの状態で準備を進めていった。普段人前で発表をする機会が少ないクラブも多く、発表会の目的やスタンスが伝わらず調整に苦労した。

 発表会では、複数のクラブが共演し、普段見ることのできないパフォーマンスを行った。詩舞道部が詩吟を披露し、その横で書道部が筆を揮い、邦楽同好会が琴を弾く3クラブ共演は、会場を大いに盛り上げた。

 発表会の企画運営について、「全てがおもしろかった。委員長として企画、準備から開催まで携わり、苦労は多かったがこの経験が社会で仕事をするうえで役に立った」と語った。