高瀬薫さん元中京高校陸上競技部員(1976年 中京大学体育学部卒)

同年のインターハイV、駅伝準Vを讃える記念ペナントや大会プログラムを掲げる高瀬さん

 所属した陸上競技部の輝かしい歴史を刻む36点を寄贈した。インターハイ優勝、全国高校駅伝の準優勝などに関わる貴重なものばかりだ。

 陸上競技部では、顧問の木下勝茂教諭から1年生の秋にマネジャーに任命され、全国大会など多くの大会遠征に同行した。「100人の大所帯。遠征先には列車で移動するが、たくさんの布製テントや毛布を担ぐなど、苦労が絶えなかった」と懐かしそうに振り返る。

 チームの活躍は目覚ましく、高瀬さんが3年生だった1971年度(昭和46)の第24回陸上インターハイでは、2年ぶり2回目の優勝。同じ年の第22回全国高校駅伝では準優勝に輝き、陸上競技部OB会から異例の記念ペナントが贈られた。

 今回寄贈したのは、ペナントのほか、優勝したインターハイのプログラム、当時のユニホーム、ウインドブレーカー、写真など。プログラムは、元中京大学体育学部長、とき辰雄先生のスポーツ墨絵が表紙を飾っている。

 中京大学体育学部の在学中、中京高校陸上競技部の短距離コーチも務めた高瀬さん。大学卒業後は、故郷の和歌山県で中学校の教師などを務め、現在は和歌山陸上競技協会に所属し、ジュニアの育成にも関わっている。