総長・理事長挨拶

新たなる100年の躍進に向けて

総長・理事長

 学校法人梅村学園は、校訓「真剣味」、建学の精神「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」という独自の理念を礎に、一世紀にわたって社会に多くの人材を輩出し、2023(令和5)年に創立100周年を迎えることができました。梅村学園は次なる100年に向け、新たな長期ビジョン「UMEMURA VISION 2033」に基づいて、さらなる躍進を目指します。

 梅村学園の歴史は、学祖である梅村清光先生による、1923(大正12)年の中京商業学校(現在の中京大学附属中京高等学校)の開校に始まります。清光先生は茨城県の水戸の生まれで、校訓および建学の精神は、水戸の藩校であった弘道館の精神の一つ「文武不岐(ふき)」に由来しています。文武両道という意味です。

 全国各地の藩校は幕末に多くの人材を輩出しましたが、中でも弘道館は最大規模で、現在の大学に相当するような多彩な教育内容を誇りました。弘道館に結実した水戸学は、維新の志士たちにも強い影響を与えたことで知られています。弘道館の教育の大きな特徴は「先見性」「実践性」「国際的視野」にあるとされ、現在の梅村学園の教育に通じる考え方といえるでしょう。

 2024年度を初年度とする「UMEMURA VISION 2033」は、学園が2033年にあるべき姿を示した長期ビジョンで、「挑戦と調和」をキャッチフレーズとしています。学生や生徒には「挑戦を楽しむ」「真理を探究する」「人間味を醸成する」ことを通じて社会に貢献できる存在となることを期待しています。この長期ビジョンを実現に移すため、中京大学は、長期計画「NEXT10 2033」をスタートさせました。教育、研究、国際化、学生支援、社会連携・社会貢献という5つの骨子を掲げ、これまで以上に「挑戦する大学」としての歩みを進めています。中京大学附属中京高等学校は、長期計画「NEXT10-sh 2033」に基づき、文武不岐の体現や、スポーツ戦略の具現化、中京大学との七年一貫教育の推進、中高・高高・地域連携、国際教育の体系化に取り組んでいます。

 国内外の環境が目まぐるしく変化する中にあって、社会に必要とされる教育機関であり続けるため、梅村学園は不断の改革を推し進め、新たな価値を生み出す「創造」へと歩みを進めます。次なる100年に、よりよい大学、よりよい高校を築き上げるため、教職員一丸となって邁進してまいります。

学校法人梅村学園 総長・理事長 梅村清英