夢の競演に観客熱狂 創立100周年記念「オール中京・オール東邦野球大会」を開催しました
2023.11.29
この野球大会は、1923年(大正12年)に設立され今年で100周年を迎える両校による記念行事の一環として開催されました。夏の甲子園での優勝回数7回、勝利数78回といずれも全国最多を誇る中京大学附属中京高校と、春の甲子園で全国最多の5度の優勝を果たしている東邦高校の野球部現役戦、そして野球部OB(大学生・社会人)戦のドリームマッチ。事前予約制で募集した観客席は両校関係者はもちろん野球ファンが集い、早々に予約が締め切られるなど注目が集まっていました。当日は約1万人がスタンドを埋め、両校ナインに温かい声援を送りました。
開会式には、学校法人東邦学園の榊直樹理事長、学校法人梅村学園の梅村清英理事長が出席しました。梅村理事長は「創立100周年記念の野球大会にたくさんの方に足を運んでいただいてありがとうございます」と集まった学園関係者やファンに感謝し、「100年の歴史を刻んで今日を迎えることができました。こうして記念試合ができてとてもうれしいです」とあいさつ。「全力でプレーをしてくれることを願っています」と試合を控える選手たちにエールを送りました。
まずは各校を卒業し、現在は大学・社会人野球で活躍するOB選手たちによる記念試合が行われました。OBによる記念試合は、終盤に加藤優翔選手(22年卒・立命館大2年)の左中間を破る二塁打で中京OBチームが勝ち越しに成功し、そのまま勝利をおさめました。打線は二桁安打を記録するなどつながりを見せ、記念試合を大いに盛り上げました。
出場した印出太一選手(21年卒・早稲田大3年)は「東邦高校は甲子園をかけて戦ったライバル。こうして両校100周年の記念試合に出場させていただけてとても光栄です」とコメント。充実感たっぷりに試合を振り返りました。
また、試合には中京大中京高校を卒業後、プロ野球・中日ドラゴンズで活躍する高橋宏斗投手(21年卒)も駆けつけ、試合後に高校時代チームメイトだった選手たちとグラウンド上で記念撮影をするなど交流を楽しむ姿もみられました。
OB戦後には、地元の学童チームを招待した学童キャッチボールを開催。梅村学園と東邦学園による地域貢献活動として、愛知県内で活動する学童野球18チームを招待して行われ、参加した子どもたちはドーム球場のグラウンドを使ってのびのびとキャッチボールを楽しみました。
その後は東邦高校のマーチングバンド部、バトントワリング部、中京大学附属中京高校のチアリーディング部、ダンス部がそれぞれパフォーマンスを披露し、両校の100周年記念事業に花を添えました。スタンドの観客は音楽に合わせて手拍子を送るなど、レベルの高いパフォーマンスに見入っていました。
午後からは中京大学附属中京高校と東邦高校の現役選手による記念試合を開催。中京大学附属中京高校の4番を打つ山田頼旺選手(2年)のタイムリーなどで初回に3点を奪って先制すると、詰めかけた大応援団からは大歓声が。試合は中京大学附属中京高校の完封勝利となりました。
試合後、東邦高校の林里樹選手(2年)が「中京大学附属中京高校さんとは、切磋琢磨しながら愛知県の野球を盛りあげていきたい」と語ると、中京大学附属中京高校の佐古響次朗選手(2年)も「伝統と歴史あるチームの誇りを背負って、東邦高校さんと熱い交流ができて心からうれしい」と笑顔を見せました。さらに佐古選手が「深紅の大優勝旗を必ず愛知に持ち帰ります」と力強く宣言すると、スタンドからは割れんばかりの拍手が送られました。
さらに、この日の運営には、両校の放送部員や生徒会役員、野球部のマネージャーなど、選手以外の生徒も多数参加し、円滑な進行に貢献しました。中京大学附属中京高校の生徒会長・大橋沙羅さんは「今日のようなすばらしい交流の場を実現できてとてもうれしく思います」と声を弾ませ、「これからもさまざまな点で互いによきライバルとして交流していけたら。これからの両校のますますの発展を願っています」と結び、記念大会を締めくくりました。