
2021.08.17
“順位”という言葉が眼中から消えた。
そこからブレずに信じ続けた
自分が滑る意味。
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中京大学 現代社会学部 3年高比良 祥弥
Q1.あなたにとってのベストMAXとは?
クラシックスラロームは、音楽に合わせダンスやフィギュアスケートのように演技しながら、等間隔に置かれたパイロン(コーン)の間をインラインスケートで滑る競技です。そこで観客の皆さんに感動を与えられるような演技を追求しています。中学生のとき、全日本クラシックスラローム男子ジュニア部門で優勝。そのとき「自分がやりたいのは、順位のための演技ではないのかも」と考えるようになりました。それ以降順位というものが私の眼中から消え、いかに感情豊かに、自分にしかできないパフォーマンスができるかに集中しています。その後もそれなりに大きな大会に出てはいますが、この取材を受けると決まって結果を振り返ってみて「あ、そういえば優勝していたな」というものがあったほどです。


Q2.Q1で答えたことについて、将来の夢やビジョンについて聞かせてください。
今年ひとつの演技が完成しました。それは「何のためにクラシックスラロームを滑り、演技をするのか」を、他のプレイヤーに再確認してもらえるようにと願いを込めた演技です。プレイヤーでも、滑る目標が曖昧な人も意外と多くて。そんな人たちに、滑る楽しさや、自分の演技で感動してもらえる喜びをあらためて思い出してもらいたかったんです。その演技を披露したら、涙ぐんでくださる方が。「ああ、やっぱり自分がやりたいことってこれだったんだ」と実感しました。これからもブレずに自分のやりたいことを貫いていきます。