工学部橋本・秋月研究室/知的センシングセミナーを開催
工学部橋本学研究室・秋月秀一研究室は8月27日に、名古屋キャンパスで研究グループ主催の第36回知的センシングセミナー(工学部・工学研究科共催)を開催しました。本セミナーでは、AI技術、画像センシングやロボット技術に関係する内容について、企業や大学の第一線で活躍されている著名な研究者をお招きし、最新の研究についてご講演いただいています。
36回目を迎える今回のセミナーでは、画像処理分野で著名な、ヴィスコ・テクノロジーズの菅野純一様をお招きし、「人間のように考える検査アルゴリズム~人の目に置き換わる技術は何か~」というタイトルでお話いただきました。講演では、産業現場で実際に用いられている検査アルゴリズムの原理や、企業として参加されているアルゴリズムコンテストへの取り組みについてご紹介いただきました。研究室所属の学部2年生~大学院生まで、54名が参加し、菅野様のお話を拝聴するとともに、活発な質疑応答が繰り広げられました。
参加した学生のコメント
企業で日々研究されている方によるご講演は、社会の実際の現場を知らない工学部生にとって、とても貴重な経験になりました。本セミナーに参加してよかったです。今回の経験をもとに、これからも実現場に役立つことを想定して、より高度な研究を推進しようと研究のモティベーションが高まりました。また、検査システム導入に至るまでのプロセスには想像以上の困難が伴い、なお多くの課題が残されていることを実感しました。さらに、AIの急速な発展を背景に、"自分で考え続けることの重要性"について強調されていたのが印象的でした。
橋本教授・秋月講師のコメント
今回のセミナーでは、外観検査分野でご活躍の菅野様から、まさに企業目線からのお話をしていただきました。アルゴリズムコンテストでなんども優勝のご実績をお持ちの菅野様からのリアルな開発秘話は、これから工学の道に進もうとしている学生にとって、得がたい経験になったと思います。また、菅野様からは、たくさんの学生が目を輝かせて聴講してくれていたこと、大学院生からは専門的な質問がたくさん出て議論が楽しかったとの感想もいただきました。
今後もこのような、工学の楽しさが伝わるような講演会を企画し、学部、研究科を活性化していきたいと思います。