【中京大学】2023年度入学式　3,404名が決意胸に｜中京大学

【中京大学】2023年度入学式　3,404名が決意胸に

　中京大学の2023年度入学式が4月4日、日本特殊陶業市民会館（フォレストホール）で行われ、学部生3,298人、大学院生106人が喜びの日を迎えました。混雑緩和のため2023年度も三部制で実施し、学歌斉唱の際はマスクの着用を求めるなど、感染症対策を徹底したうえで行われました。

　梅村清英学長は式辞で、2023年に創立100周年を迎えた梅村学園の歴史と、校訓「真剣味」、そして建学の精神である「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」に込められた思いを伝えました。さらに、長期化するウクライナ情勢や環境問題などにふれ「いかにAIなどの技術革新が進んでも、それらを総合して解決策を見出していくのは、あくまで、私たち人間に課せられた役割です。そしてそれは政府や大企業に任せておけばよいというものでもなく、一人ひとりがこうした問題を「自らのこと」だと真剣にとらえ、率直に意見を交わし合っていくことこそ、大切なのではないでしょうか」と語りました。「皆さんにはぜひ、大学生活を通じて、主体的に考え、しなやかに、かつ大胆に行動する力を養っていってもらいたい」と期待を込めたエールを送りました。

　学長の式辞をうけ、各学部では新入生の代表が宣誓。それぞれ大学生活で成し遂げたい目標や決意を語りました。

　式典終了後は、スポーツ科学部に入学したフィギュアスケートの河辺愛菜選手、松生理乃選手、横井きな結選手がメディア取材に対応しました。

　河辺選手は「前回の五輪ではとても悔しい思いをしたので、次の五輪も出るだけに限らず、理想の演技をして結果を残したい」と力強く語る一方「車の免許を取りたいです」と笑顔で語り、大学生活への期待を覗かせました。松生選手は「球技が苦手なので、実技の授業がちょっと心配です」と意外な不安を語ると、一気に取材会場は和やかな雰囲気に。「大学生になったので、学業と競技をしっかりと両立しなければと思っています。また、競技では五輪出場という夢をかなえたいです」と情熱を込めて語り、横井選手は大学生活で成し遂げたいことについて「自分の理想とするフィギュアスケーターのあり方を見極めたい。全日本選手権に出場できたら、失敗を恐れず自分らしく演技したいです」と力強く語りました。

各部での学生代表宣誓　※一部抜粋

第一部代表・與語咲乃さん（心理学部）

　私は高校の三年間、ダンス部に所属していました。個性に溢れ、芯が通った仲間ばかりで、ときに衝突することもありました。しかしそれを乗り越え、一人ひとりの独創性が重なり合ってできたものは、たくさんの感動をうみ、一人ひとりの重みを教えてくれたように思います。校訓「真剣味」は、その個性を輝かせる道標になると私は考えます。真、剣、味それぞれが表す知育、体育、徳育は、自分の学びたいこと、やりたいスポーツ、自分の思う人間力と各分野で選択肢が豊富にあります。大学の四年間でする選択一つひとつが、自らを成長させ、新たに個性ある自分の形成へとつながっていくと信じています。

第二部代表・永冶佳穂さん（総合政策学部）

中京大学の建学の精神「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」は、四年間という限られた時間の中で、何事にも積極的に挑戦し、自分を鍛えることだと私は考えています。三年前はコロナウイルスの拡大に伴い、一斉休校という事態になってしまいました。休校が明けても、勉強、部活動、文化祭、体育祭などのさまざまな活動に制約がありました。しかし私たちはそんな状況下でも、受験という試練を乗り越えて今日この場にいます。大学では仲間とさらに広い教養と、主体的に物事に取り組む能力を身につけ、日本だけではなく世界の問題に向き合い解決にむけて少しでも力になれる人間になり、社会に羽ばたきたいと思います。

第三部代表・村上快星さん（スポーツ科学部）

　いま、不安定な国際情勢、気候変動、少子高齢化など解決の難しい問題が山積しています。そしてさまざまな理由で助けを必要としている人もたくさんいます。私たちは学びを通して、現実を知り、自分ができることを考え、行動できるようになることで、多くの人々との絆につながると信じています。私は高校の三年間サッカー部に所属していました。多くの時間を部活にささげ、厳しい練習をやり抜いたことによる自信と達成感を持っています。大学生となった今、これまで以上に自分の行動に責任を持ち、やりたいこと、やらなければならないこと、どちらにも積極的に挑戦していきたいと思います。