2771名が新たなステージへ 2022年度卒業式

20230322_gs-06.jpg 中京大学の2022年度卒業式が3月21日、日本特殊陶業市民会館(フォレストホール)で行われ、学部生2708人、大学院生63人が晴れの日を迎えました。

 混雑緩和のため三部制での実施し、検温、消毒の実施、座席には間隔を空けて着席するなど感染症対策を徹底し、webでのライブ配信も行われました。

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 吹奏楽団が奏でる華やかな音楽とともに始まった式典では、大学院、学部各代表学生への卒業証書の授与や、学業や課外活動などで優秀な成績を修めた学生への各賞が贈られました。学歌斉唱では、混声合唱団が伸びやかな歌声を披露しました。会場内は約3年ぶりに音楽が響き渡り、晴れやかな雰囲気に包まれました。

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 梅村清英学長は式辞で、「学校法人梅村学園は今年、創立100周年を迎えました。学園にとって記念すべき節目の年に社会へと巣立っていくことを、大いに誇りに感じていただきたいと思います」と伝えたうえで、この一年、活躍が顕著だった在学生・卒業生アスリートたちの活躍を紹介しました。「決して平坦ではない状況でも、皆さんは本学で培った「自ら考え、行動することのできる力」を存分に発揮して、新たな時代を切り拓いていってくれるはずです」と期待を込めてエールを送りました。

 学長の式辞をうけ、各部では卒業生の代表がそれぞれ大学生活への想いと感謝を込めた謝辞が述べられました。 

 式典終了後、在学中に四大陸選手権やグランプリシリーズなどに出場した横井ゆは菜選手が、メディア取材に対応しました。

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 「充実した環境でスケートができる中京大学に入っていなかったら、私はグランプリシリーズに出られるような選手になっていなかったと思うので、本当に感謝しかありません」と語り、「スケートは、うまくいかないこともありましたし、悔いもあります。でも、今思えば喜びだけでなく挫折も私の大きな糧になっています」と晴れ晴れとした表情で横井選手らしく振り返りました。

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 卒業生たちは友人や家族らと思い思いに過ごし、それぞれの道に巣立っていきました。

卒業式・各部での学生代表謝辞

※一部抜粋

第一部代表・原千紗都さん(心理学部)

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 高校生までの自分にとって、勉学とは漠然と身の回りにあるもので、そして、本気で向き合うことがどこか恐ろしくもある存在でした。自ら選び取って受講する大学での講義は、そんな私に初心を思い出させ、学べることの喜びとありがたみを改めて感じさせていただける時間でした。心理学部の先生方からは、優しさと厳しさを持ちながら、研究者としてのご指導をいただき、「今学んでいることは、どのように支援に活かせるのか」、「カウンセリング室からは見えないどこかに、困っている人が存在していないか」と、臨床心理学の実践者としての視野を育ててくださいました。その一つ一つを心に刻み、これからも精進してまいります。

第二部代表・沢田郁夫さん(国際教養学部)

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 中国への留学という夢。ここに水を差したのが新型コロナウイルスの襲来です。国際教養学部として留学することはできなくなり、世界が一変し大変苦しい思いもしました。しかしながら影があれば光があります。コロナ禍の経験から、得るものもありました。新しいソフトウェアに順応する力などパソコンを使いこなす力が身につきました。また、これまで当たり前だと思っていた友人と直接会えることにありがたみを感じ、一回一回を大切に過ごすようになりました。名残惜しいことではありますが、私の所属する国際教養学部は、私たちが最後の入学生です。最後の国際教養学部生として卒業式の謝辞を述べる機会をいただけたことに感謝します。

第三部代表・太田明李さん(スポーツ科学部)

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 中京大学でスポーツに励んだことは、一生の財産です。中京大学の建学の精神である「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」のもと、恵まれた環境の中でサッカーに打ち込むことができました。大学へ行けば、常に整備されたグラウンドがあり、指導をしてくださる監督・コーチ、チームを支えるスタッフ、共に汗を流す部員が私の周りにはいました。引退して卒業を迎えた今、それらのことが決して当たり前のものではなく、本当に恵まれていた、と身に沁みています。入学当初、サッカーを辞めようとしていた私に、もう一度真剣にサッカーができる機会を与えてくださった全ての方々、毎試合応援に駆けつけてくれた母にも、本当に感謝しています。

梅村学長の式辞

式辞全文

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