新春賀詞交歓会 オンラインで開催 287人が参加

 中京大学校友会が主催する第17回新春賀詞交歓会が1月23日、287人の卒業生、関係者らが参加して、オンラインで開かれた。

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 賀詞交歓会は、例年、年の初めに本学の卒業生や関係者ら200人以上が出席し交流を深める恒例行事であったが、今回は新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、オンラインで開催することとなった。

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森谷校友会長


 会に先立ち、森谷敏夫校友会長は「コロナ禍で大変な状況となっていますが、以前よりも自分の時間が取れるようになったのではと思います。この機会に自己研鑽に励み、この難局を乗り越え、よりたくましい中京大生、卒業生になっていただければと思います。コロナウイルスに負けず、中京大学を一緒に発展させていければと思います」。

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梅村総長・理事長

 梅村清英総長・理事長は「昨年を振り返るとコロナウイルスの対応に終始した1年だったのではないかと思います。本学は、2020年度に国際学部を開設、2021年度からはスポーツ科学部の2学科増設を予定しており、厳しい状況でありながらも1歩1歩前進を図っています。これからも皆さんの誇れる母校にすべく努力してまいる所存です」と挨拶した。

 「文武不岐のすゝめ」をテーマとしたトークセッションでは、司会・進行にスポーツ科学部の來田享子教授、ゲストスピーカーにショートトラックスピードスケート元日本代表の寺尾悟さん(1997年度社会学部卒)、アーティスティックスイミング元日本代表の松村亜矢子さん(2003年度経営学部卒)、現役陸上競技選手で2012年ロンドン五輪出場の経験を持つ市川華菜さん(2012年度体育学部卒)、陸上競技元日本代表の青戸慎司さん(1989年度体育学部卒)の4人のオリンピアンが参加した。

 冒頭、來田教授はセッションのテーマである「文武不岐のすゝめ」について、「本学の建学の精神『学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ』の根幹にある『文武不岐』は、単なる『文武両道』という意味ではなく、互いに矛盾するものを調和させ、より良いものにするという意味が込められています」と解説した。

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(左から)來田教授、青戸さん、松村さん、寺尾さん、市川さん


 その後、トークセッションが始まり、來田教授がオリンピックを振り返っての感想を尋ねると、青戸さんは「大会では外国人との力の差を大きく感じました。失敗から学んだことがたくさんありました」と話した。松村さんは「オリンピアンが参加する研修会で、オリンピックには3つの価値「卓越 (Excellence) 」「友情 (Friendship)」「敬意・尊重 (Respect)」があることを知りました。振り返ると日本チームの得点が伸びず苦しんでいたとき、ライバル国だったスペインチームが『あなたたちは勝てる。一緒に表彰台にあがろう』と声をかけてくれたことがありました。あれはまさに「友情 (Friendship)」だったなと感じました」と話した。「大学を卒業後、考えることはありますか?」との質問に、寺尾さんは「学生時代は学部を超えて単位とは関係なく韓国語などの授業を受けていました。さまざまな事を学んで、結果的にそれぞれがうまくかみ合い、相乗効果が生まれました」と多様性の大切さを話した。また、目標が定まりにくい社会状況の中でモチベーションを保つ方法について、市川さんは「試合で後悔がないように今やれる最大限の努力をしています」と力強く答えた。セッションを通して、文武不岐の精神はアスリートになるうえでも人生においても、大切なものであることが語られた。

 その後、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても頑張っている校友生に向けて、競泳オリンピックメダリストの松田丈志さん(2006年度体育学部卒)、パラ陸上競技選手の佐藤圭太さん(2013年度体育学部卒)、競泳選手の長谷川純矢さん(2015年度スポーツ科学部卒)、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん(2016年度スポーツ科学部卒)から応援メッセージが動画で流された。

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各国の支部長とzoomを利用して交流した


 続いて、海外支部を交えての交流セッションがあり、アメリカ、カナダ、オーストラリア、台湾の支部長と森谷校友会長、梅村総長・理事長、安村仁志学長、進行役に來田教授が参加し、各支部の活動状況と今後について語られた。

 終盤には、お年玉抽選会として、オンラインで参加した卒業生の中から数名に、今回トークセッションに参加した元日本代表選手らのサイン入りグッズなどが当選商品として贈られた。

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安村学長、閉会の挨拶

 閉会の挨拶で安村学長は「大学は在学生だけのものではなく、卒業生やこれから入学してくる方のものでもあります。大学は知のユニバース(宇宙)です。"C" "H" "U" "K" "Y" "O"という星座がこの先さらに大きな星座になっていくことを願っています。来年は、直接お会いして新年を迎えられた喜びを分かち合えればと思います」と締めくくった。

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