中京大中京出場予定のセンバツ大会中止 高橋監督らが思いを語る

 中京大学附属中京高校は3月11日、硬式野球部が出場予定だった第92回選抜高校野球大会の中止が決まったことを受け、記者会見を開いた。センバツ大会は3月19日から開催予定だったが、史上初の中止となった。附属中京高校は10年ぶり31回目の出場を予定していた。

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(左から)伊藤校長、高橋監督、今村部長

 会見には伊藤正男校長、高橋源一郎監督、今村陽一部長が出席。マスコミ各社が集まり、記者の質問に対して思いをそれぞれ語った。

 高橋監督は「生徒には一晩かけてどんな言葉をかけてあげるか考えたい。今日まで選手の様子は変わりなく、グラウンドに立てば好きな野球を目いっぱいできる環境を整えてもらっていたので、いつもどおり練習していました。今日(3月11日)は東日本大震災があった日。野球をやれていることに感謝しようという話をしました」と話した。当日も15時まで練習を行っていた。

 今村部長は「今の最善の策を考えていただいたのだと思う。無観客にするなど何とか開催しようと尽力してくれた方や、支えてくれている方に感謝して、夏に向けてまた気持ちを作っていきたい。生徒には次に向かわせる時間が必要。明日以降向き合い方も考えていきたいです」と述べ、伊藤校長は「コメントできないほど混乱していますが、まずは開催に向けて尽力していただいた方に感謝したい」と話した。

 また今後について高橋監督は「マイナスに考えても何も生まれないので、考え方を指導者として示していきたいです。やっとつかんだ出場権でしたが、人生では思うようにならないこともある。やりきれない思いもチームとして乗り越えて、夏への力になれば」と語った。

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