附属中京高校硬式野球部 夏の甲子園、名門同士の対戦で最後まで粘りを見せる スタンド一体で応援

 第99回全国高校野球選手権大会に2年ぶり28回目の出場をした附属中京高校は8月11日、大会第4日の第1試合で古豪・広陵(広島)と対戦した。伊藤康祐主将(3年)のバックスクリーンへの本塁打で先制したものの、惜しくも逆転負けを喫した。しかし、最終回には猛攻を見せ、満員のアルプススタンドを沸かせた。

選手たちを応援するブラスバンドの生徒たち_8915.JPG
 懸命な演奏で選手たちを応援するブラスバンド部の生徒たち


 広   陵 000 003 340=10

 中京大中京 002 000 013= 6

 先制したのは三回、先頭の伊藤主将が初球を狙いすましたような打撃で本塁打、さらに1点を追加し、試合の主導権をにぎった。先発の磯村峻平投手(3年)は六回途中まで、相手に三塁を踏ませない好投を見せた。

 ところが広陵打線も投手交代につけこむように、六回からの3イニングに集中攻撃。中京大中京はあっという間にリードを許してしまった。

 しかし、このままでは終われない。中京大中京は八回裏、3連打で1点を返すと、最終回には3長短打などで3点を奪い、さらに満塁と攻めた。本塁打で同点という場面を作ったが、惜しくも涙を飲んだ。

 三塁側アルプススタンドには、在校生や野球部員、チアリーダー、教職員のほか、保護者、OBら、こぼれんばかりの応援団が詰めかけ、最後まで大声援を送った。高橋源一郎監督は、「地方大会からうちは3投手でつないできたチーム。相手打線にストレートを捉えられてしまったが、大応援団の後押しで終盤は粘り強く戦う、うちの持ち味が発揮できました」と振り返った。
最後まで諦めない粘り強さを発揮したチームの健闘に、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。

懸命に選手たちに声援を送る3塁側アルプス席 IMG_8950.JPG
    3塁側アルプス席が一体となって選手たちを応援

試合後、応援席に挨拶する選手たち IMG_8974.JPG
        試合後、応援席に挨拶する選手たち





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