梅村学園100周年記念講演会 水戸藩の学問・教育の伝統と現代~梅村学園の源流に触れて~

11.5記念講演 広報誌189号.JPG 2023年の梅村学園創立100周年を記念し、水戸藩の学問・教育史を研究してきた鈴木暎一茨城大学名誉教授による講演会が、11月5日中京大学1号館清明ホールで開かれ、250人が聴講した。

 鈴木名誉教授によると、2代藩主徳川光圀は「彰往考来」(過去を明らかにして未来を考える)の考えのもと、「大日本史」を編纂し、水戸藩の学問・教育の基盤を作った。9代藩主徳川斉昭は1841年「弘道館」を開設し、梅村学園の建学の精神にも通じる「文武不岐」や「神儒一致」「学問事業一致」などの精神のもとに諸生(書生)と呼ばれる藩士を教育、水戸学として確立されていった。

 水戸藩士としての梅村家代々の事蹟についても講演の中で語られ、梅村清英総長・理事長に連なる系譜と水戸藩との関わりが説明された。

 梅村家が代々水戸藩士として職務に精励し、会沢正志斎ら吉田松陰にも影響を与えた人物との深い交流があったことなども語られた。 

 最後に中京大学の同窓生、教職員や観覧者に向けて「梅村学園の源流に思いを致すことはこの先100年を考える上でとても重要なこと」と語った。

 

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